住宅ローンを選ぶ際に全期間固定金利を検討するなら比較対象に必ずなるのはフラット35です。
フラット35の金利は毎月月初に発表されます。
借りる月の金利が自分が返済していく金利になるので、注文建築の工事中の方などは工事中も金利の上下に気を揉む人もいます(笑)
フラット35は住宅金融支援機構の商品名ですが、その販売は銀行などの金融機関やモーゲージバンクと呼ばれるフラット35専門の金融機関が窓口となっています。
申込をする場合は各金融機関に問い合わせをすることになります。
もちろん不動産会社やハウスメーカーから紹介されるケースも多いです。
最近ではネット銀行でも扱っているので、自宅からインターネット経由で申込することも可能です。
ただ全ての手続きをネットで完結はなかなか出来ず、申込書類などは郵送での対応になります。

全期間固定の商品ですが、毎月の金利は変動しています。
対照的に変動金利の店頭金利(定価の金利みたいなもの 詳しくは別の機会に)は2.475%でずっと変わっていません。
ただこれはこれから借りる人がヤキモキするだけで、借りた後は融資実行された月の金利でずっと固定されます。
なので前述したように融資実行を待っている段階の注文建築の工事中も方や新築マンションの完成を待っている人などは
「このまま上がらずに行ってくれ~」と祈る気持ちで毎月の金利を見ている人もいます(笑)
フラット35の申込は各金融機関でと書きましたが、金利も各金融機関で異なります。
とは言っても最安金利は横並びです。
これはお客様へ提供する金利の決定権は各金融機関にあるとは言っても、住宅金融支援機構から各金融機関への卸金利というのがあり、その金利にどの程度金利を上乗せするのか?というところが各金融機関の裁量になります。
借りる側からすれば0.01%でも安いところで借りたいので、ギリギリまで下げて、結果的に最安金利は横並びになっています。(これ以上は各金機関とも下げられないラインということですね)
ということで2021年1月の金利は下記の通りです。
フラット50は省略
フラット35(返済期間21年以上〜35年以下) |
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融資率 | 金利の範囲 | 最も多い金利 |
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9割以下 | 1.290%〜2.060% | 1.290% |
9割超 | 1.550%〜2.320% | 1.550% |
フラット35Sの場合の当初5年、10年の優遇幅 | ▲0.25% | ▲0.25% |
フラット20(返済期間20年以下) | | |
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融資率 | 金利の範囲 | 最も多い金利 |
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9割以下 | 1.200%〜1.970% | 1.200% |
9割超 | 1.460%〜2.230% | 1.460% |
フラット20Sの場合の当初5年、10年の優遇幅 | ▲0.25% | ▲0.25% |
融資率とは簡単に言うと購入総費用の内、何割くらいをフラット35で借りますか?という意味です。
金利の範囲とは取扱い金融機関が出している金利の最低金利と最高金利を表しています。
最も多い金利とは取扱い金融機関のなかで一番多い金利を表しています。
最も多い金利と金利の範囲の下限の金利が同じということからも最低金利は横並びだということが分かると思います。
フラット35は金利だけの比較ならこれだけのことなのですが、購入をお考えの物件が注文建築なのか中古物件でリフォームありなのか?建売住宅なのか?
によっても比較するポイントは他にも出てきます。
字数の関係でそれは別の機会に触れます。