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  1. 【コラム】50代からの「不動産」と「お金」
  2. 50歳からの住宅ローン戦略
  3. 住宅ローン完済が老後に響く?50歳代が知っておくべき対策(基本編)
 

住宅ローン完済が老後に響く?50歳代が知っておくべき対策(基本編)

2025/01/02
住宅ローン完済が老後に響く?50歳代が知っておくべき対策(基本編)

はじめに:50歳代の住宅ローンと老後の課題


50歳代を迎えると、住宅ローンの返済と老後資金の準備が大きな課題となります。ローンを返済しながら老後に備えるためには、どのような選択をすべきか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、住宅ローンが老後に与える影響と、今からできる実践的な対策について詳しく解説します。



1. 住宅ローンの完済を目指すべき?


1-1. 繰り上げ返済のメリットとデメリット


繰り上げ返済は、ローンの総返済額を減らす有効な手段です。特に、50歳代で収入に余裕がある場合、「期間短縮型」の繰上げ返済を行うことで将来支払う予定だった利息を軽減できます。しかし、繰り上げ返済に多額の資金を充てると、老後資金が不足する可能性があるため注意が必要です。バランスを意識した計画が重要です。

検討する際には、将来の生活費やその他の必要な費用、将来の収入見込みなどを基に手許資金をどれくらい繰上げ返済に回せるのかを検討しましょう。
今、余裕があるからと安易に繰上げ返済をしてしまい、手許資金を減らしてしまうことで、将来のやりくりが厳しくなることがないようにしたいところです。


1-2. 無理な完済計画が老後資金に与える影響


収入のピークを過ぎる50歳代以降、無理な完済を目指すと老後資金の確保が難しくなる可能性があります。急な支出や将来的な収入減少を見越し、住宅ローン返済と老後資金の準備を両立させることが鍵です。

50歳代以降なら年金定期便である程度、確実な年金額も確認できます。今後の貯蓄残高の推移も予測しやすくなるでしょう。そして何よりも教育費などの子供にかかる費用のゴールが見えてきます。あとどれくらい手許に置いておくと良いのか?など具体的に検証しやすくなります。


1-3.今、住宅ローン繰上げ返済を行うべきか?


金利上昇のニュースが出ている昨今ですが、それでもまだ住宅ローン金利は低い方だと思います。もし、現在、変動金利で返済中なら今後の金利上昇を見据えると今、住宅ローンの繰上げ返済を行うことは、金利上昇リスクを回避することができ、とても効果的だと思います。

もちろんローン残高の全額を繰上げ返済できると最高ですが、一部繰上げ返済を行って、ローン残高を減らすことも金利上昇リスク軽減に効果的です。なぜなら、金利が上昇してもローン残高が少なければ毎月の返済額への影響も少なくできるからです。

セカンドライフの生活を考えた時、毎月のキャッシュフローを改善させておくことはとても重要な意味を持ちます。


2. 老後を見据えた住宅ローンの見直し術


2-1. 住宅ローン借り換えのタイミングと注意点


今後の金利上昇を見据えると今、条件が良くなるなら住宅ローンの借り換えを行うことは返済額を軽減する良い方法です。

ただ、借り換えに伴うメリットは以前に比べると出しづらくなっています。

もし今、固定金利型で返済中なら変動金利への借り換えはメリットが出しやすいと思います。ただ、これまでは固定金利で金利変動リスクのない世界だったものが、金利変動リスクを負うことになります。

ローン残高が多い場合の固定金利から変動金利への借り換えは、手数料や条件を事前に確認し、総合的なメリットを計算することが重要です。


2-2. 固定金利と変動金利、どちらが有利?


固定金利は毎月の返済額が安定するため、収入が減少する老後に向けて安心感があります。一方で、変動金利は短期的な低金利の恩恵を受けやすいものの、金利上昇リスクが伴います。住宅ローンを借りた時期は人によりそれぞれですが、今、50歳代でこれから子供の教育費負担のピークを迎えるという場合、変動金利の方が返済額は安く済むからと安易に選択をすることは避けましょう。家計の状況と将来の収入見込みなどを踏まえて検討することが大切です。場合によっては固定金利を選択して、リスクヘッジしておくという考え方も間違っていません。

3. ローンを抱えたままでも安心!老後資金を確保する方法

住宅ローンの繰り上げ返済や借り換えがやれそうもない場合でも悲観する必要はありません。
他にもセカンドライフを考えるうえで検討できそうな選択肢があります。


3-1. リバースモーゲージの活用方法


リバースモーゲージは、自宅を担保に資金を借り入れる制度で、住宅ローンを完済せずとも老後資金を確保できます。ただし、契約条件や金利、家族への影響をよく理解した上で利用することが大切です。また、地方では利用可能な金融機関が限られる場合もあるため、事前の調査が必要です。

リバースモーゲージを借りた場合、基本的に毎月は利息のみの支払いとなり、ローン残高は将来、亡くなったときに売却をして返済する仕組みです。
住宅ローンが残っていて、セカンドライフで返済を継続するのは難しい、かといって、この家を今は引っ越したくはない事情があるという時には、このリバースモーゲージを検討してみると良いです。住宅ローンをリバースモーゲージに借換することが可能ですので、毎月の支出が大幅に軽減されます。一方で将来、子供たちに家を残すという選択肢は持ちづらくなります。そんなメリット・デメリットを踏まえて検討してみましょう。


3-2. 不動産活用(賃貸やシェアハウス)で収入を得る


自宅の一部を賃貸やシェアハウスとして活用する方法も有効です。空き部屋を活用することで安定した収入源を確保でき、ローン返済や生活費の補填に役立ちます。ただし、法律や地域の規制に従った運用が必要です。


4. 実例で見る成功事例:住宅ローンと老後資金を両立した方法


4-1. 繰り上げ返済を計画的に進めたAさんの場合


Aさん(55歳)は、収入の一部を毎年繰り上げ返済に充てつつ、老後資金としてつみたてNISAを活用しました。10年間の計画で住宅ローンを完済しつつ、老後の備えも着実に進めた結果、定年前に経済的な安定を実現しました。


4-2. 自宅を資産活用して老後の安定を得たBさんの例


Bさん(58歳)は、完全分離型二世帯住宅(親世帯と子世帯で完全に分離され、それぞれの生活パターンを守れる形態)に住んでいました。親も他界し、使わなくなった親世帯部分を賃貸に出しました。その収益を住宅ローン返済に充当し、ローン完済後も副収入として継続利用。老後の生活にゆとりを生み出しました。


5. まとめ:50歳代だからこそできる住宅ローン対策


50歳代は、住宅ローン返済と老後資金準備を両立する重要な時期です。

以下のアクションプランを実行することで、安心して老後を迎えるための基盤を築くことができます。



  • 繰り上げ返済と老後資金のバランスを見直す
  • 住宅ローンの借り換えを検討し、金利負担を軽減する
  • 自宅の活用法を工夫し、新たな収入源を確保する


未来の生活の安心を得るためには、今の計画と行動が重要です。

50歳代の場合、一日も早い行動が有効的だと言えます。



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