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火災保険、ちょっと知っておくと良い小話

2021/01/08
火災保険、ちょっと知っておくと良い小話

マイホームと火災保険は切り離せません。

 

でも「そんなに使うケースもないだろうし、使う場面があっても困るし、だからできるだけ安くはしておきたいけど・・・」と

 

結構悩ましい問題だったりします。

 

相談を受けていて、皆さんが惑わされているもののひとつに住宅ローンを借りる銀行から提案される火災保険の存在があります。

 

この低金利の環境下、銀行も正直、住宅ローンを貸すだけでは儲けが少ないのです。

 

だからこそ生命保険や火災保険などの保険代理店手数料も稼ぎたいのです。


火災保険は銀行に縛られる必要はない

 

住宅ローンを借りるからこそ、銀行から火災保険を提案されて断ったら、「住宅ローンに何か条件変更などの悪影響があるのでは?」と心配される方もいます。

 

お気持ちも分かります。



お金を借りる立場だと神経質にもなりますよね。



でも実際には


「火災保険の加入」は条件ですが、「銀行から加入すること」を条件にしているケースはありません。

 

保険業法では保険の加入を条件に何かの便宜を図ってあげることは禁止されています。

例えば、「火災保険に銀行で加入するなら金利を優遇します」とか、「ローンの審査を通してあげます」という保険の売り方自体を禁じています。

 

なので銀行としても、火災保険の加入は住宅ローン実行の条件にはしますが、銀行ではない保険代理店から加入すること自体は問題にもなりません。

「保険手数料をもらい損ねたなぁ」と残念に思う程度です(笑)



火災保険を銀行で加入するメリット

 

そうはいっても銀行で火災保険に加入するメリットもあります。

 

例えば・・・・



  1. 複数の保険会社の見積もりを比べられる
  2. 銀行だけに認められた割引がある
  3. 申込手続きがワンストップで済む



それぞれ見ていきます。



1.複数の保険会社の保険見積もりを比べられる



銀行は複数の保険を取り扱う代理店になっていることが多いです。

お願いすれば複数の保険会社の見積もりを用意することも可能です。

ただ大手の損保同士だとそれほど保険料に差が出ていないのが実情です。

でも比較しないと納得できない方もいますので、必要であれば是非、お願いしてみてください。





2.銀行にだけ認められた特別な割引

 

銀行で火災保険に加入すると「金融集団割引」と言われる特別な割引が適用されます。

これは銀行で住宅ローンを借りている人に対して適用されるもので銀行を窓口にしないと適用されません。

つまり全く同じ補償内容で入るなら、知り合いの損保代理店で入るよりも、銀行から加入する方が保険料は安くなります。

ただこの「金融集団割引」と同等かそれ以上の割引を持っているのが大手のハウスメーカーや大手のマンションデベロッパーです。

規模が大きいハウスメーカーやマンションデベロッパーには各保険会社も契約件数を見込めるからという理由でそれぞれの規模に応じて

割引が適用されていることがあります。

 

どちらが有利なのかそれぞれから見積もりを出してもらい、比較してみても良いと思います。




3.申込手続きがワンストップ

 

銀行で火災保険に入るなら、住宅ローンの手続きと一緒に行うことも可能です。

引渡しが近いとただでさえバタバタするので、ひとつでも手続きがまとめられることはありがたいかもしれません。

住宅ローンの契約の際に火災保険も手続きするなんていう動きが可能です。
同様にハウスメーカーで加入する場合もギリギリなら引渡し当日に加入手続きすることも可能です。



銀行で加入するデメリット

 

メリットをお話したので、デメリットもお話しようと思います。

デメリットをあげると次のような感じです。



  1. プランの柔軟性が少ない
  2. 銀行は保険のプロではない
  3. 加入後の対応が事務的


これもそれぞれ見ていきます。



1.プランの柔軟性がない

 

2のデメリットにもつながりますが、銀行員も保険のプロではないという意味では間違った販売をするリスクもあります。

なので保険会社としても販売で間違った説明をして、加入者に迷惑を被るようなことがないように銀行で取り扱う火災保険のプランは定型的なプランのなかから選ぶ形で保険料の支払い方法も年払いや月払いといった選択肢はなく、長期一括払いのみというケースが多いようです。

銀行の割引を使って年払いや月払いで考えたいけど、銀行で加入するなら「10年契約の一括払いしか入れません」といった感じです。



一方のプロ代理店と呼ばれる損保専門の保険代理店ではニーズに合わせた提案も期待できます。

例えば「こういったリスクにも備えたい」とか「まとめて保険料は支払う方が得だけど、他にも使う予定があるので保険は毎月払いで支出を抑えておきたい」とか
「自動車保険など他に入っている保険と重複する補償は省いて無駄なく加入したい」とか要望を伝えてそれに合わせてフレキシブルに提案したもらうことも可能です。

もちろんほとんどの保険会社の商品自体もある程度は定型化されてはいるので完全にフリーに設計できる訳ではないのは補足しておきます。



2.銀行は保険のプロではない

 

金融業界というくくりでは銀行も保険も同じ業界ですが、取り扱うものは全く違います。

銀行で出してもらった火災保険の見積もりをお客様に何度か見せてもらったことがありますが、

保険金額(補償金額)の設定が借りる予定の住宅ローンの金額分しか設定していないケースもあったりします。


「何か問題あるの?」

 

と思うかもしれませんが、火災保険にも建物構造や面積、築年数などで保険会社でも建物評価額というものが出ています。

この評価額は下限から上限まで幅を持たせて設定はされていますが、下限を下回る金額しか保険金を設定されていないと「過小保険」として

万一の時に支払われる保険金も減らされることもあります。

 

「2000万円の建物だけど1000万円しか住宅ローンを借りていないので、1000万円だけ掛けておけばいいや」とやってしまうと

仮に建物の半分に損害を受けたときに

 

「1000万円の損害なので、火災保険も1000万円かけていてちょうどよかった」

 

とはならずに

支払われる保険金は500万円になりますということです。

何故なら評価額の半分しか掛けていないから損害も半分にみますみたいなことになります。

 

保険も皆さんが感じているように複雑です。

なかなか片手間で取り扱える商品ではないと僕は思っています。

 

そういう意味で本業も複雑な銀行のなかで火災保険もどこまでお客様にベストな状態で提案できているか疑問を感じる部分はあります。


餅は餅屋でそこはプロに相談して選択するのも良いと思います。


3.加入後の対応が事務的

 

火災保険に長期一括払いで加入するとその後は事故でも発生しなければ連絡を取り合う必要性があまりありません。

なので加入後の対応についてはあまり気にしない方も多いようです。

でも火災保険も保険金の請求ができる機会は意外と多いものです。

最近では無料で建物を診断して火災保険の申請のサポートをするという宣伝をしている会社もあります。
保険金が出たらそのうち20%とか30%を手数料で請求するというスキームになっています。
そのまま工事をする会社もありますし、工事はご自身で自由に手配してくださいとする会社もあります。
こういう会社の中には悪質な会社も現状は多いようで保険会社も独自にリスト化して対応しているようです。

 

保険金の請求は何も手数料を払わずともできます。そういったサポートも可能なのは損保代理店だったりします。

「これは保険金を請求できる事案ですよ」なんてアドバイスをもらえるのは専業でやっている代理店です。

銀行で加入した場合、子会社の代理店が対応したりしますが、人員も多くを割いている訳ではないので、電話と郵便でのやり取りがメインになります。

保険金を請求できるかどうかなんて皆さんが気付いて、状況を細かく伝えられないと電話では相手に伝わらないです。

そういった部分も含めた対応の善し悪しという意味では銀行はやや劣ってしまうのではと感じています。



価値観はひとそれぞれ

 

価値観はひとそれぞれです。

何よりも保険料の安さを重視するという方と加入後のサポートも気になるという方と選ぶポイントは違ってくると思います。

メリットデメリットを理解しながら、納得のいく形で火災保険も選択されてください。


ここでまとめると

加入後も気軽に相談に乗ってくれて、保険金請求もサポートしてくれる関係を求めるなら 「プロ代理店」

加入後の手続きは保険会社とやれば済むのであまりこだわらないというなら「銀行」「ハウスメーカー」

で加入されると良いと思います。

火災保険の加入のしかたを相談したいという方にも対応しています。


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